@article{oai:hue.repo.nii.ac.jp:00000489, author = {高岡, 義幸 and Takaoka, Yoshiyuki}, issue = {3・4}, journal = {広島経済大学経済研究論集, HUE Journal of Economics and Business}, month = {Dec}, note = {application/pdf, 元来,客観的な実証を行わなければならない科学的方法であるが,そこに各種の価値観が介入することは避けられない。時代時代の,そして国,地域,人などの宗教や思考形式の介入である。そのため,他者の学説,特に外国の学説や諸制度を解釈する際には表層的なものの理解に止まっていては主張の有効性と限界が理解できなくなる。特に偏見や尊崇の念が加わるといっそう客観性が阻害されることが懸念される。|本研究では,まず近代科学の形成に大きな貢献をしたと言われているデカルトの思想に遡り,17世紀に誕生した近代科学の基礎に存在するであろう思考形式や価値観を探ろうとした。そこにはギリシャ思想,特にプラトンとアリストテレスの思想,並びにキリスト教の影響が強く働いていることが確認できる。ただ本研究はまだ近代科学の誕生時における思考傾向を捉えた仮説的試論である。その後の科学の発展と今日の科学的方法の基礎に潜む思考傾向の探求は今後の課題とする。, はじめに 1.問題提起 1.1立論の文明史的要因を理解することの重要性 1.2根拠なき尊崇の危険性 2.科学的方法の基本的思考形式 3.16・17世紀までのヨーロッパの自然観と学問特性 3.1思考形式の骨格 3.2古代ギリシャの思考形式 3.3古代ギリシャ思想とキリスト教の結合 3.4学問的営みと宗教 4.科学的方法から見たデカルトの思想 4.1デカルトの主張の枠組み 4.2出発点としてのコギトー 4.3精神と身体を区分する二元論の意義 4.4新たな自然観と自然の解明 5.要素還元思考と理論構築の精度 5.1部分の綜合による全体の説明 5.2要素の選抜と捨象 6.本研究の総括 おわりに}, pages = {13--23}, title = {科学的研究方法に潜む思考傾向─デカルトの「方法序説」に遡った仮説的試論─}, volume = {39}, year = {2016}, yomi = {タカオカ, ヨシユキ} }